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約160点の衣装で辿る、Perfume 20年の軌跡と世界観

Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION

11月15日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで、そごう美術館で「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」が開催中です。

2005年にメジャーデビューし、2007年の楽曲「ポリリズム」をきっかけに広く知られる存在となり、2025年9月に「コールドスリープ」を宣言するまで、世界を舞台に第一線で活躍を続けてきたPerfume。彼女たちの世界観を象徴する一つが、ステージ衣装です。本展は、『Perfume COSTUME BOOK 2005–2020』を起点に、メジャーデビュー以降の選りすぐりの衣装を展示してきた全国巡回展の集大成にあたります。

Perfumeの活動を語るうえで欠かせないのが、演出振付家MIKIKO氏とRhizomatiksによるライブ表現です。本展では、Perfumeの歩みを「ライブ」という視点から可視化するため、これまでミュージックビデオを中心に構成してきた展示を刷新。ライブおよびツアー衣装を軸に再構成することで、ステージ上で進化してきた表現の軌跡を、より立体的に紹介します。

会場には、ライブ・ツアー衣装を中心に、初期から最新までPerfumeの活動を象徴する衣装が並びます。2008年の日本武道館初公演、2010年の東京ドーム初公演といった初期の代表的なライブ衣装に加え、2025年9月22日・23日の東京ドーム公演で着用された最新衣装など、12セット36着が新たに公開されます。合計162点・54セットにおよぶ衣装を通して、20年にわたるPerfumeの軌跡を一望できる構成です。

『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』より 「SXSW/「COSMIC EXPLORER」2015/2016」 2015 年/2016 年 © 文化出版局

Perfumeの表現は、常に新たな挑戦とともにありました。動く衣装へのプロジェクションマッピングや、音源と連動してLEDが発光する衣装など、テクノロジーと融合した試みは国内外で高く評価されています。

2025年大阪・関西万博のNTTパビリオンで披露されたパフォーマンスでは、次世代通信技術IOWNの可能性を体感できる「未来のライブ」を提示し、「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」ブランデッド・コミュニケーション部門Cカテゴリーにおいてグランプリを受賞しました。

「FINAL EDITION」では、この万博パフォーマンス衣装や、Perfume初のコンセプトアルバムにまつわる衣装など、近年の創作活動を紹介する新たなセクションを設置。最新の表現から、Perfumeの進化を伝えます。

『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』より 「Perfume 7th Tour 2018「FUTURE POP」」 2018 年 ©文化出版局

また、各会場で好評を博してきたメンバーセレクト企画「私たちのお気に入り」も本展で進化します。あ〜ちゃん、かしゆか、のっちの3人がそれぞれ思い入れのある衣装を選び、コメントとともに紹介してきた本企画ですが、横浜会場では初めて3体セットで展示される衣装を3セット用意。3人が並ぶことで完成するPerfumeの衣装デザインと世界観を、会場で体感することができます。

衣装を通して浮かび上がるのは、ステージの華やかさだけでなく、その背後にある試行錯誤と創造の積み重ねです。次の表現へと向かうPerfumeのこれまでを知る本展を、ぜひお見逃しなく。

edit & write: yoko sueyoshi

会期:2025年11月15日(土)~2026年1月12日(月・祝)
会場:そごう美術館(そごう横浜店6階)
時間:10:00~20:00(最終入場19:30)
※12/31は時短営業、1/1は休業
入場料(税込):一般 1,600円(前売 1,400円)、大学・高校生 1,400円(前売 1,200円)、中学生以下 無料


※展示内容・イベント・開場時間は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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