設計から運営まで、伴走型支援であらゆる要望を叶える　　　　　トータルシアタープロデュースカンパニー

1983年設立のシアターワークショップは、劇場・ホールの構想や設計・施工のコンサルティングから、開館準備・開館後の施設運営、イベントの企画制作まで総合的に手掛ける、トータルシアタープロデュースカンパニーだ。

劇場・ホールの設計や運営で目指しているのは「個性的な施設」の実現。設計段階から携わった「ヒカリエホール」をはじめ、施設運営・運営協力では「二子玉川ライズ スタジオ ＆ ホール」「渋谷キャスト スペース・ガーデン」「新宿LUMINE０（ルミネゼロ）」「スクランブルホール」などを担当。人で賑わうエリアで、多彩な施設を展開している。

他にも、「TACHIKAWA STAGE GARDEN」「横浜市役所アトリウム」「西神中央ホール」大阪の「扇町ミュージアムキューブ」鹿児島の「ライカ南国ホール」札幌「アスティホール」など、全国で規模かつ性質も異なる様々なホールを運営。合計で年間約1,000件のイベントを実施し、施設の設計や運営だけではなく、イベントの企画制作も担当している。
　
シアターワークショップの強みは、劇場やホールを知り尽くした経験豊かなスタッフの存在だ。企業セミナーからライブコンサートまで、あらゆる催事に適した会場の中から最適な会場を提案してくれるところが心強い。

施設の利用決定後も、企画やアイデアを実現する伴走支援型のサポートを依頼できるので、イベントの実施に不慣れな場合や、土地勘がない場所での実施の場合でも安心だ。

また、「希望通りの施設をつくりたい」「既存の会場を有効活用したい」という希望があれば、新たな劇場・ホールの設計提案や、既存会場の活かし方の提案も可能だ。

劇場・ホールに関わることなら、どんなことでも相談できる幅広い対応力と総合力こそ、シアターワークショップが創業以来、培ってきた強みだと言えるだろう。

【ヒカリエホール】渋谷駅直結の広々スペースで多彩なイベントを開催

都内屈指の立地とスケール感を誇るヒカリエホールは、渋谷駅直結というアクセス抜群の立地。使用可能な面積は最大2,500㎡と広さがあり、天井高も7ｍとゆとりがあるため、多種多様なイベントが実施可能だ。

実際にイベントを運営するときには、設備や資材の搬入がネックになりがちだが、大型搬入エレベーター（W8m×D3m×H4.5m）があるので安心できる。

イベントのバリエーションは豊富。ファッションショー、展示会、記者発表会、株主総会、セミナー、車両展示といった単発のものから、長期間会場を利用したアーティスト展示会、マンガの原画展など多種多様なイベントを開催可能だ。

ファッションショーでは世界5大コレクションのひとつに数えられる「東京コレクション」を毎年開催している。他にも、IT企業が集結する渋谷らしく、数多くのIT業界の合同セミナー、カンファレンスなどを実施。また、立地の良さから就職イベントの集客力に優れており、成果が高いと好評を博している。

【渋谷キャスト】通行量のある明治通りに面した屋内外複合スペース

渋谷駅B1出口から徒歩1分の渋谷キャストは、トレンドの発信地として若年層を中心に多くの人が行き交う明治通り沿いに立地。渋谷から原宿に繋がるキャットストリートの入口に位置する複合施設で、290㎡の「ガーデン（広場）」と、190㎡の「スペース（屋内多目的スペース）」の屋内外2箇所のイベントスペースを擁している。

賑やかな明治通りに面したガーデンは、サンプリング、Touch&Tryイベント、マルシェ、物産展、車両展示など、BtoC向けイベントに最適。場所の特性から、若年層へのアピール力も抜群だ。

また、ガーデンからフラットアクセスで続いている平土間型の屋内多目的スペースは、記者発表、トークショー、展示会、会議・セミナー、懇親会など様々なスタイルのイベントに対応できる。雨天の場合は、ガーデンイベントを屋内多目的スペースにスライドして実施するなど、天候リスクをうまく回避できる点も魅力だろう。

例えば、ガーデンでサンプリングなどの集客コンテンツを展開し、同時に屋内スぺ―スでは記者発表や展示などを実施するなど、屋外と屋内をシームレスに利用することで、多角的かつメリハリのあるイベントに組み立てることが可能だ。

イベントに長けたスタッフにもっと！ご相談ください

シアターワークショップ　運営プロデュース部門　永井様（写真右）
「私たちの自慢は人材です。過去の利用実績から催事にあったレイアウトをアドバイス、消防署・保健所への相談のサポート、より集客の増える広告のアイデア、思い出に残るケータリングのご提案など、イベントをより良くする上で、会場スタッフのサポートは重要です。かゆいところに手が届いて欲しいイベント制作会社様から、イベントを初めて実施するクライアント様まで、会場を知り尽くし数々のイベントを実施してきた経験豊富な弊社のスタッフがサポートいたします。ぜひ、もっと！このメリットをご活用ください。シアターワークショップと一緒に、イベントの成功に繋げて参りましょう」

VENUE LINK編集部の注目ポイント

【ヒカリエホールを利用して】
・渋谷駅直結でアクセスが抜群。メディアやビジネスイベント時の来場者などは、アクセスによって来場者数が変わってくるため、このアクセスはとても魅力的。
・2つのホールは独立で使用できるが、フリースペースでシームレスに繋げて同時に使用できる点が一番の魅力。ステージ会場と展示会場・懇親会会場などのように使い分けられるので利便性が良く、イベントを熟知している人たちが設計した会場だと実感しました！
・規模さえマッチしていれば、ここで実現できないイベントは無いと思います！


＜本記事はPR記事になります＞

ヒカリエホールについてはこちら！

渋谷キャストについてはこちら！

シアターワークショップの運営施設の詳細はこちらをご覧ください！

年間イベント件数約1,000件！ 全国300館の実績を誇る設計・運営のプロ集団

まるで一枚のポートレートを撮る様に、フォトグラファーが独自の視点で
街の「表情」を切り取っていくビジュアルコンテンツ。
ベニューやエリアのまだ見ぬ可能性を、写真を通して紐解いていく企画です。

街角ポートレート

Photo by Machiya Sato

photographer
Machiya Sato
1997　神奈川県生まれ
2020　北里大学海洋生命科学部卒業
2020　株式会社ヒュー入社
2023　株式会社アマナフォトグラフィ所属

街角ポートレート #05　日暮里

新たなイベント・スペース創造のヒントとなる業界トレンドを
編集部独自の視点でキュレーション！
手軽に読めるライトなニュース記事として発信していきます。



べニューニュース

SAKANA&JAPAN FESTIVAL2023（魚ジャパンフェス） in お台場

2023年11月23日（木・祝日）から11月26日（日）まで、「SAKANA&JAPAN FESTIVAL2023（魚ジャパンフェス） in お台場」が開催されます。

魚ジャパンフェスは、日本の大切な食文化であり、栄養豊富な「魚食」の活性化を目的に開催している、日本最大級の魚介グルメフェスティバルです。

全国各地からマグロやノドグロ、サーモン、サンマ、ウニ、カニ、イクラなど海の幸が大集合し、全国各地に伝わる漁師飯や郷土料理のほか、海鮮丼や海鮮ラーメン、海鮮パエリアなど和洋中の魚介グルメを味わえます。

今回のフェスでは、東日本大震災の復興応援として「常磐もの」と呼ばれる福島の魚介を使った料理を味わえる「発見！ふくしまお魚まつり」も開催。ノドグロやヒラメなど福島の新鮮な魚介をはじめ、うに貝焼きやさんまのポーポー焼き、ほっき飯などの郷土料理を用意。福島の地酒やワインも楽しめます。

さらに、北海道・三陸エリアを中心に厳選した魚介料理を集めた「食べて応援！ニッポンの幸」などのエリアも設置しています。

お台場では初開催となりますが、2023年2月の代々木公園で実施した魚ジャパンフェスでは、4日間で過去最高となる20万人が来場しました。ここでしか味わえないとっておきの魚グルメを堪能できる、食欲の秋にぴったりのイベントとなっています。

会期：2023年11月23日（木・祝日）から11月26日（日）
会場：お台場青海地区P区画特設会場
住所：東京都江東区青海1-1-16周辺
費用：入場料は無料／飲食代は別途


※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。

約80ブースが出展！全国津々浦々の「海の幸」に舌鼓

「『一粒』大地の恵みを感じ一粒米のいのちを頂く」

2023年9月16日（土）から2024年1月8日（月・祝）まで、三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア２階にあるダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」で「『一粒』大地の恵みを感じ一粒米のいのちを頂く」を開催中です。

ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、真っ暗闇の中で視覚以外の感覚を研ぎ澄ませ、驚きに満ちた発見をしていくエンターテイメントです。1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案で生まれ、これまで世界47か国以上、900万人以上が体験。日本では1999年に初開催し、24万人以上が体験しました。

今回ご紹介するプログラムは、「『一粒』大地の恵みを感じ一粒米のいのちを頂く」と題し、「食のマインドフルネス」を体験できる内容となっています。大地で連綿といのちを紡いできた一粒米（イチリュウベイ）と自分自身が、今ここで出会うことに思いを馳せるひとときを創出しています。

躙（にじ）り⼝のような小さい⼾⼝から暗闇の世界に入り、肩書も年齢もないただの自分が、一歩一歩丁寧に歩き、全身を⽿にして、清らかな⽔のせせらぎを聴く。その中で、味わう一粒の米は、自分の感性に新たな刺激をもたらすはずです。

非日常の体験を通して、心と体を整え、人間本来が持つ内なる美の発見に至ることを目指すユニークなプログラムです。

会期：2023年9月16日（土）から2024年1月8日（月・祝）
会場：三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア 2階
住所：東京都新宿区霞ヶ丘町11番3号
費用：大人5,500円（税込）※18歳未満は体験不可


※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。


純度100%の暗闇で味わう「一粒の米」から自分を知る

感覚する構造 - 力の流れをデザインする建築構造の世界

2023年9月30日（土）から2024年2月25日（日）まで、WHAT MUSEUMで構造デザインについて模型を介して体感から理解を深める展覧会「感覚する構造 - 力の流れをデザインする建築構造の世界 -」を開催中です。

古代から現代までの名建築の構造模型を通して、建築における力の流れを感覚的にキャッチ。鑑賞者は40 点以上の構造模型を通して、構造デザインの哲学と可能性を体感できます。

地震や風など自然の力、さらには重力が存在する地球空間において、建築は力の流れや素材と真摯に向き合い、技術を駆使し、建築の骨格となる「構造」を創造してきたのが、構造デザインの世界です。

構造家は数学や力学、自然科学と向き合い、計算と実験、経験を積み上げることで、力の流れが自身の中に感覚化し、感性を宿すと言われています。

本展では、その構造家の思考に迫るべく、建築の構造を「感覚」することで、自らが住む世界にはたらく力の流れと、その力と自身の感性との結びつきを探求できます。

テーマ展示では、建築家・磯崎新、伊東豊雄、妹島和世＋西沢立衛／SANAA と構造家・佐々木睦朗の協働を取り上げた展示から、佐藤淳らと JAXA（宇宙航空研究開発機構）が開発中の月面構造物を紹介する展示、サステナブルな建材として注目される竹を使った建築の模型展示を展開します。

数々の名建築は建物を設計する「建築家」と構造をデザインする「構造家」の協働で生み出されていますが、構造家や構造について詳しく紹介される機会は多くはありません。本展では、建築の奥深さを理解する上で不可欠な構造の魅力に迫ることができる貴重な機会です。

会期：2023年9月30日（土）から2024年2月25日（日）
会場：WHAT MUSEUM 1 階
住所：〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
費用：一般 1,500 円、大学生/専門学生 800 円、高校生以下 無料


※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。

薬師寺から月面構造物まで。知られざる構造の世界

イヴ・サンローラン展　時を超えるスタイル

2023年9月20日（水）から2023年12月11日（月）まで、国立新美術館で「イヴ・サンローラン展　時を超えるスタイル」を開催中です。

「モードの帝王」と呼ばれ、20世紀のファッション界に旋風を巻き起こしたイヴ・サンローラン。本展はイヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展です。その美の創造の軌跡を辿るため、デビューから引退まで40年あまりの間に発表されたオートクチュール*のルックのほか、ドローイング、写真、映像など貴重な資料が集結しました。

*パリ・クチュール組合に加盟する高級衣装店や、そこで作られるオーダーメイドの一点物のこと。

1958年にわずか21歳でディオールのデザイナーとして鮮烈なデビューを飾ったイヴ・サンローランは、1962年に自身のブランドを発表。それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたり、世界のファッションシーンをリードしました。とくにパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させ、女性たちのワードローブに変革をもたらしたことは有名です。

美術作品や舞台芸術、そして日本にも影響を受けながら独自のスタイルを確立するまでの歴史を、12章・262点の作品で紹介しています。イヴ・サンローランの類まれな才能に触れ、豪華絢爛な美の世界を堪能できる貴重な機会です。

会期：2023年9月20日（水）〜12月11日（月）
会場：国立新美術館 企画展示室1E
住所：〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
費用：一般 2,300円、大学生 1,500円、高校生 900円
※中学生以下（学生証または年齢の分かるものが必要）は入場無料
※障害者手帳をご持参の方（付添の方1名含む）は入場無料
※本展は事前予約不要です。


※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報は展覧会HPをご確認ください。

ファッションに新風を吹き込んだ「モードの帝王」の創造人生に迫る

人々がひとつの場所に集まり、にぎやかに楽しむ。
それはイベントの始まり。
街中から新たなにぎわいを生み出している話題のベニューと、
その仕掛け人に突撃取材！
新たなにぎわいづくりのヒントを、編集部が探訪していく企画です。


にぎわい探訪

近年、「シモキタが変わった」といわれる。
新しいシモキタの風景を形作る一翼を担う「ミカン下北」の施設を開発・運営している京王電鉄の角田匡平氏に話を聞いた。

すこしアジアのにおいがする、おいしそうな飲食店が立ち並ぶミカン下北。
コワーキングスペースを備え、古着や雑貨の店、本屋もはいっており、シモキタを凝縮したような場所だ。
この施設を説明するとき、角田氏はこう言う。

「ミカン下北は、商業施設ではありません」

ミカン下北とは、どんな場所なのか。
そこには、この施設ができた背景が深く関わっていた。

街のいろんな人が関わってくれる仕組み作りで、「プレーヤー」を増やす

リモートワークの普及や、人口減少という背景のもと、京王電鉄は、駅を中心としたビジネスモデルから飛躍して、今までの稼ぎ方とは異なる収益構造が必要であると考えた。

「街の魅力をアップすることと京王電鉄の長期的な視点での利益を接続することが必要であると考えました。
いくら街を魅力的にすると言っても、きちんと収益を生まない仕組みは長続きしない。それに特に下北沢では、京王電鉄がいきなり『街を魅力的にする』と言っても、なかなか響かない。
共感してくれる人たちを増やして、街のいろんな人が関わってくれ、自発的に街を面白くするコトを生み出していく仕組み作りが必要であると考えました。」

このプレーヤー（街で事業展開する企業や個人）を集めるための機能の一つが、コワーキングスペースやシェアオフィスなどで構成されるワークプレイス「SYCL by KEIO」だ。
このSYCL by KEIOは、「誰かのやってみたいが街とつながる」をコンセプトとし、スタートアップの企業や個人・フリーランスを中心に、情熱を持った様々な企業や個人が集まっている。
ワークプレイスの運営に留まらず、街を面白くするコトを生み出していくために、参加者たちがいろんな意見を忌憚なく話し合う「下北妄想会議」、それをプロジェクト化し実行に移すための「studio YET」など、様々な仕組みが考えられている。

「これらの仕組みは、ダイレクトにビジネスにつながるものではなく、アウトプットより過程を重視しています。街のニーズを吸い上げて情報を持ち、様々な人とのつながりが生まれる。そのことこそに意味があると考えています。
いろいろ仕組みは考えているけれども、別にきっかけは何でもいいんです。自発的に面白いことが生まれるのであれば、究極的にはこの仕組みはなくなっても良い。」

「実験」から生まれるもの

ミカン下北では「実験」という概念をとても大切にしている。
ロゴマークも、実験的なものだ。
ミカン下北のクリエイティブを担った株式会社コネルのオフィスに、ミカンの「ミ」を様々なパターンで書いて、その中から選んだものをスキャンしてデータ化し、この施設のロゴとした。
「いろんなチャレンジをして、リセットして０にするのではなくみんなで上書きをしていこう。いろんな人にミカン下北の仲間になってほしい。そんな想いも込めて、誰でも簡単に書けるロゴを採用しました。」

下北沢の様々な人にフォーカスをあてたメディア「東京都実験区下北沢」では、最後に必ず聞く質問があるそうだ。

『どういう実験をしてみたいですか？』

この質問から生まれたのが、実験型お笑いライブフェス「下北www.2023」である。
“普段閉じられた空間で実施されているお笑いライブが下北沢の街に飛び出したらどうなるか実験したい！”という思いを、ミカン下北で実証実験した。

また、ミカン下北近隣の「下北沢ビッグベンビル」入居者でD2Cファッションブランドを手掛ける株式会社yutoriとの会話の中で生まれたイベントが「YZ SHIMOKITA COLLECTION」である。
ミカン下北の飲食店が立ち並ぶ通りがブルーライトで照らされ、ランウェイに生まれ変わった。

「下北沢という街は、失敗を許容してもらえる温かみのある街だと思うんです。」
角田氏いわく、下北沢という街はいろんなことをやっていこう、というマインドが高い街なのである。

新しいシモキタをつくる、「実験区長」

「この施設では、販促計画はないし、施設側から店にこんなプロモーションをします、というのはないんです。僕なりに、ザ・商業施設みたいなものへのアンチテーゼもあるのかもしれない。
お金をかけてプロモーションを行うのではなく、本当に悩んでいるもの、困っていることが解決されていく方がうれしいんです。」

そうは言っても施設の売上や来客数が気になるのが普通のサラリーマンであるが、角田氏は、一味違う。

その名刺には、こんな肩書が記されている。

「実験区長」

自ら肩書を発案し、「実験区長」の名刺を作成したという。

角田さんって、異端児ですよね？
失礼は承知の上でそう尋ねてみると、角田氏は笑いながらこう答えた。

「異端かもしれませんね（笑）。でも、きちんと普通の運営をして利益を立てている施設もあります。このミカン下北は、かなり実験的な取り組みを行っている。両輪でやらせてもらっています。」

通常、商業施設では、動線の確保や他店のクレームなどを懸念して、店舗が外にせり出してくることを嫌がる。
しかし、ミカン下北は違う。
「机とかも、ジャンジャン出してください。もっと出したら？というんです（笑）。にぎわいがせり出したほうが、いいでしょう？」

変わりゆくシモキタ、変わらないシモキタ

今後のシモキタは、どのような方向に向かってゆくのか？
シモキタの変わったと思うところ・変わらないと思うところを、角田氏に聞いてみた。

「ハード的な部分は大きく変わりました。しかし、根本の部分は変わらないと思っています。シモキタの人たちは熱量を高く持っている。
『シモキタらしさ』というのは、人によってとらえ方が違っていて、カルチャーもそれぞれが独自に成長していた。だけど実は、いろんな人と混ざり合いたいと、それぞれが考えていたりして。そこを街全体でつなげて、盛り上げていきたいと考えています。
『働く』の文脈で面白そうだと思っていて、プレーヤーをもっと増やしていきたいですね。」

情熱を持った新しい風が、シモキタに旋風を巻き起こすのか。
ミカン下北が、「実験区長」角田匡平氏が、カタリストとなって下北沢の街の魅力をますます盛り上げてゆく。