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東京を歩いて触れる、都市とアートの新しいかたち

東京ビエンナーレ2025

2025年10月17日(金)から12月14日(日)まで、国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が開催されます。テーマは「いっしょに散歩しませんか?」。上野、神田、日本橋、八重洲、大手町、丸の内、有楽町、水道橋に作品が点在し、まち全体が巨大なミュージアムのように変わる芸術祭です。歩きながら作品に出合うたびに視点がゆさぶられ、いつもの東京がまったく違う姿に見えてくる。そんな「発見の散歩」を楽しめる芸術祭です。

大手町ファーストスクエアの南側壁面をキャンバスにした10×7mの大型作品(大内 風|Fu Ouchi、分散、上昇、規律、統合)

作品は、上野の「東叡山 寛永寺」と馬喰町の「エトワール海渡リビング館」という2つの拠点会場を含む12会場、まちなか31か所に点在。古い建物の壁や路地、商店街の隙間、ビルの足元など、思わぬ場所でアートと出会えるのが特徴です。

海外公募プロジェクト「Social Dive」では、世界中から1400件を超える応募があり、選ばれたアーティストが実際に東京の生活や文化に飛び込み、地域の人々との交流を通じて新作を制作します。彼らの視点を通すことで、私たちが普段見過ごしている東京の魅力が立ち上がります。

また、本芸術祭の見どころのひとつが「Tokyo Perspective」。これは、アーティストが東京の街を歩きながら撮影した風景を展示するプロジェクトで、撮影した場所と作品を行き来しながら鑑賞できる、新しいタイプのアート体験です。スマホのデジタルマップを片手に、同じ視点に立って街を見ると、まったく違う表情が見えてきます。


拠点会場のひとつ「東叡山 寛永寺」では、普段は入れない歴史的空間が特別に公開され、そこでしか成立しない作品が展示されます。葵の間廊下など、江戸から続く由緒ある空間と現代アートが共鳴する体験を味わえるのも貴重です。

東叡山 寛永寺の渋沢家霊堂前庭では、アーティスト森 淳一|Junichi Moriの彫刻「星翳」を鑑賞できる

もう一つの拠点会場「エトワール海渡リビング館」では、老舗企業のビル6フロアを丸ごと使用。都市や人の営み、見えないつながりをテーマにしたインスタレーションや映像、写真などが展開され、「現代の東京をどう見るか」を問いかける空間が広がります。

植物や蝶の図鑑から切り取ったイメージを床や壁に配置したインスタレーション(渡辺英司|Eiji Watanabe 名称の庭 / エトワール海渡インスタレーション)

さらに、歩きながら楽しめるイベントも充実。看板建築をめぐるツアー、都市の裏側を読み解く「さんぽ大学」課外講義、街の音を拾うワークショップなど、アートだけでなく東京そのものを学ぶ企画も盛りだくさんです。

東京の歴史、まちの表情、人々の暮らし、そのすべてがアートを通して浮かび上がる東京ビエンナーレ2025。歩いて気づき、立ち止まって感じる。そんな都市を読み直す旅が待っています。

edit & write: yoko sueyoshi

イベント名:東京ビエンナーレ2025
会期:2025年10月17日(金)~12月14日(日)
会場:【拠点展示】東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館/【展示エリア】上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリア、水道橋エリア、日本橋・馬喰町エリア、八重洲・京橋エリア、大手町・丸の内・有楽町エリア 計6エリア
鑑賞チケット:2会場(東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館)共通チケット 一般:3,000円、学生:1,800円、高校生以下:無料
会場別チケット エトワール海渡リビング館:一般 2,200円/学生 1,500円
東叡山 寛永寺(有料エリア):一般 1,200円/学生 500円
※高校生以下はすべての会場が無料(学生証の提示を求める場合あり)
※障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料(当日手帳提示)
※以下の会場・エリアは、チケットなしで鑑賞できます。
寛永寺:根本中堂周辺、不忍池辯天堂(無料エリア)
まちなか展示:上野・御徒町、神田・秋葉原、水道橋、日本橋・馬喰町、八重洲・京橋、大手町・丸の内・有楽町の各所
屋外展示や路地プロジェクト「スキマプロジェクト」など
※オンライン購入の場合は各券100円引き。

※展示内容・イベント・開場時間は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。

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