進化を遂げた設営ソリ…

進化を遂げた設営ソリューション。誰でも簡単に“映える舞台”を叶えるシミズオクトの「Scenic Design」

1932年の創業以来、日本のイベント業界を支え続けてきたシミズオクト。「舞台美術・空間デザイン」「警備・運営」「施設管理業務」などの事業を柱に、数々のビッグイベントの成功に貢献してきました。

近年は、長年培ったノウハウと最新技術で、舞台設営ソリューション「Scenic Design(シニックデザイン)」を独自開発。イベントの規模やコンセプトに合わせてカスタマイズ可能で、専門的な設営ノウハウを必要としないScenic Designは、舞台演出の可能性を大きく広げています。

今回は、Scenic Designの開発を担当するシミズオクト プロモーション事業本部の石塚倫子氏(以下、石塚氏)に、その開発秘話や今後の展望について伺いました。

海外ビッグネームの日本公演も担当。昭和初期からの歩みと進化

――最初にシミズオクトの設立からこれまでについて教えてください。

石塚氏: 1932年に創業したシミズオクトは、スポーツイベントのチケットもぎりや看板製作から事業をスタートしました。1946年プロ野球8球団の公式リーグ開始を皮切りに業務が拡大、1964年東京オリンピックでは清掃・設営・販売業務を請け負いました。

その後、コンサートの舞台設営に進出し、マイケル・ジャクソンやマドンナなど海外アーティストの日本公演のステージ設営と警備を手掛けたことで、我々の知名度と実績が一気に広まりました。

コンサートの黎明期には、多くの資材を研究し、「こうすればもっと良くなるのではないか」といった創意工夫を重ねてきたと聞いています。それが礎となり、現在は展示会、博覧会、野球・サッカーの公式試合、企業プロモーションなど幅広いジャンルの、イベントの企画・デザインから設営、運営・警備、撤去まで担当しています。

シミズオクト プロモーション事業本部 石塚倫子氏

――誰もが知るビッグアーティストの公演を手がけていたとは驚きです。現在は、どのような事業を手掛けていらっしゃるのでしょうか?

石塚氏:シミズオクトの主要事業は、「舞台美術・空間デザイン」「警備・運営」「施設管理」の3つに分かれています。

「舞台美術・空間デザイン」は、コンサートや野外フェスティバル、テレビ番組のセット設営、企業プロモーションなど幅広い分野で活動しており、プランニングから設計・構造計算、制作までワンストップで担当。イメージパース、意匠図、製作図などを作成し、お客様の求める世界観をカタチにします。千葉にある製作スタジオは日本トップクラスの規模で、ビッグスケールのイベント製作に対応できる設備を保有しています。

「警備・運営」に関しては、会場や規模に応じた警備・運営オペレーションから警備員・運営スタッフの配置まで綿密に計画し、来場者への案内・誘導、手荷物検査、禁止行為の監視、公道での交通誘導などを行います。

「施設管理」は大型多目的スタジアム・アリーナや各種施設での受付・警備・清掃などの管理業務を提供しています。スポーツイベントやコンサートの安全確保を行い、長年の経験を活かして、施設の効率的な活用を目指す提案を行い、サービスの向上にも取り組んでいます。

企画・提案力を兼ね備えたイベントプロダクションとしてお客様の多様なニーズにお応えすべく、コンサルティングから企画・計画、製作、当日の運営や警備、清掃まで全ての工程を自社内で対応できるところが私たちの強みです。

――多角的な事業を通して、イベントをトータルでサポートされているのですね。各サービスの特徴や強みを伺えますか?

石塚氏:シミズオクトの強みは、長年培ってきたノウハウとクライアントのニーズに応える柔軟な対応力です。たとえば、舞台美術・空間デザインでは、独自に開発した「Scenic Design」が大きな役割を果たしております。警備・運営では、東京マラソンや国際的なスポーツ大会など、大規模イベントの運営管理を手がけ、施設管理では確かな管理体制が強みとなっています。

デザイン性と機能性を両立させた舞台装飾「Scenic Design」の新しさ

――「Scenic Design」は、これまでの舞台設営の常識を覆す、革新的な製品だと伺っています。どのようなソリューションなのでしょうか?

石塚氏:「Scenic Design」は、イベント業界や弊社の業務を資材の面から便利にしていけないだろうかという課題意識から誕生した、舞台装飾です。小規模なイベントホールから大規模なドームまで対応できる製品を揃えています。

例えば、代表的な製品に、「バベル」という柱装飾があります。これは高さ5メートルの筒状の柱で、非常にかさばるように見えますが、実際は宅配便で送れるくらいまでコンパクトに折りたたむことができます。

また、「ハニカム」というデザイン幕は、軽量でありながら奥行きがあるため、視覚的なインパクトを持ちながらもコンパクトに収納できます。これらの製品に共通しているのは、デザイン性と作業性の両立です。アルバイトスタッフでも簡単に取り付けられる作業性や利便性を特に考慮しました。

半透明で幾何学的なデザインの幕「ハニカム」。角度や照明で印象が美しく変化する

ハニカムを設置している様子。少人数で簡単に準備と撤去ができる

――専門的な知識を持たずとも設営できるように設計されているとは、イベント運営の現場をよく理解しているシミズオクトさんならではの発想ですね。「Scenic Design」が利用者の方から好評を得ているポイントについて教えてください。

石塚氏:「Scenic Design」は、イベント設営の効率化だけではなく、装飾効果も抜群です。特に利用者の皆さまからは、照明との相性が良く、場面転換において強いインパクトを与えられる点を高く評価されています。また、運搬や保管にかかるコストや手間を大幅に削減できることも顧客からの好評を得ているポイントです。

例えば、大規模な音楽フェスティバルやテレビ番組のセット設営で使用された際には、「設営が迅速で、短時間で華やかな舞台を作り上げることができた」との高評価をいただきました。

また、デザイン的な視覚効果にこだわりたい場合は、シミズオクトが会場の図面を見て、「Scenic Design」の製品選定から配置までご提案することも可能です。

「Scenic Design」の製品群のうち、「ハニカム」「バベル」「ソラリス」を組み合わせたステージ

――「Scenic Design」を活用することで、柔軟な発想をもとに舞台演出を実現できる点が非常に興味深いです。

石塚氏:「Scenic Design」の開発では、デザイン性と作業性を両立させることが最大の挑戦でした。視覚的なインパクトを損なわずに、軽量かつ簡単に設営できる製品にするためには素材の工夫が必要でした。さらに、製品の汎用性を確保するために、デザイナーと綿密に協議を重ね、独自性を保ちながら多くの場面で使用できるデザインに仕上げました。

これまで私たちが舞台設営で培ってきたノウハウや感性などの財産を生かした結果、多種多様な製品ラインナップを揃えることができました。現在も現場からの様々なニーズに対応しつつ、常に製品の種類を増やしています。たとえば、最近はアニメや声優イベントが増えており、女性の来場者に向けた柔らかい色調の幕が求められることが増えているため、これに応じた新しいデザインも開発しています。

さらに、シミズオクトはイベント終了後の製品のリメイクにも力を入れており、使用済みの幕を新しい形に生まれ変わらせることで、持続可能なイベント運営にも寄与しています。会場をお探しの方々には、ぜひ装飾品もセットでご検討いただければと思います。

こちらはエッジの効いたシャープな雰囲気のステージ演出を叶える「ジャギィ」

ジャギィを折り畳んでいる様子

高さ約8メートルのジャギィだが、ここまでコンパクトにまとめることができる。宅配可能なので、運搬も手軽でスムーズ

人材育成と技術革新でさらなる成長へ。シミズオクトの挑戦の展望

――将来的に「Scenic Design」がどのように進化していくか、石塚さんの考えをお聞かせください。

石塚氏:「Scenic Design」の製品ラインナップをさらに充実させ、より多様なニーズに応えられるよう進化させていく予定です。特に、サステナビリティを重視し、使用済みの製品をリメイクして新しいデザインに生まれ変わらせる取り組みを強化しています。また、技術の進化に伴い、さらに簡単にジョイントできる製品など、今後も、イベント業界の細分化に対応し、効率的で持続可能なイベント設営を支える製品を提供していく考えです。

また、これまではシミズオクトの知見をベースに製品を作ってきましたが、もしお客様から「こういったものが欲しい」や「うちの会場にはこういうものが合うのではないか」といったご提案をいただけるのであれば、それに応じて新しい製品を作ってみたいと考えています。お客様の課題感に寄り添いながら、「Scenic Design」をアップデートしていきたいです。
――最後に、シミズオクトの今後の展望について教えてください。

石塚氏:シミズオクトは、今後も最新の技術を積極的に導入し、サービスの拡大を図っていく予定です。サステナブルへの取り組みについても、プラスチックやパンチカーペットリサイクルを中心に、廃材活用の推進など、各部門がアイデアを出し合い進めています。

また、イベント運営に欠かせないアルバイトスタッフさんにも気持ちよく働いていただけるように、環境を整える努力を惜しみません。業務に入れば入るほど経験者としての能力が上がり、賃金に反映してくるポイントシステムの導入や、国立競技場近くに新しく設立した事務所では、アルバイトスタッフさんが自由に出入りでき、交流ができるラウンジエリア「OCTO BACE」を設けています。

これからもシミズオクトの業務を支える人財を大切にしながら、ステークホルダーの皆さん一人ひとりが理想を実現できる企業文化の醸成を目指していきます。
<本記事はPR記事です>

edit & write : yoko sueyoshi
photo : hideki ookura
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