神田神保町に本社を構える株式会社ワールドカラーは、グラフィック制作、展示会・イベント企画、空間演出、Web制作まで多岐にわたる事業を手がける総合プロダクション企業です。創業から46年を迎える同社の強みは、企画・デザインから製作・施工まで一貫して対応するワンストップサービスにあります。現在の事業展開に至るまでの歩み、そしてクライアントの課題解決に真摯に向き合う姿勢について、取締役社長 中原康哉氏と執行役員 辻井孝育氏にお話を伺いました。
受け継がれるこだわりの品質、そして進化する革新力。創業46年、ワールドカラーの進化
——最初に、会社の概要や歴史、企業理念についてお聞かせください。
株式会社ワールドカラー 取締役社長 中原康哉氏(以下、中原):今から約65年前に外国通信社の報道カメラマンをしていた創業者が、モノクロ商業写真の制作会社を立ち上げたことが、事業のはじまりでした。それから約20年後、カラー写真が世の中に普及し始めた1979年に、色に強いこだわりを持つカラープロラボ(写真の現像・プリントを専門的に行う事業所)として、当社が誕生しました。
創業当初は、カラー写真の撮影から高品質なプリントをメインの事業にしながら、博覧会など大型写真の製作やプロカメラマンの個展などを支援してきました。その後、写真を額装やパネル加工にして展示用に仕上げる需要が増えてきたため、自社でパネル加工の部署を設立しました。
さらに同時期、展示を専門とするディスプレイ会社とのご縁をきっかけに、展示会事業へと本格的に参入。この頃から本格的に当社の原点となるグラフィックを事業の柱に取り入れ、そしてデザイン部門も立ち上げることで、最初のデザインからグラフィック製品を形にするまでの一連の業務を一貫で行えるよう、体制を整えてまいりました。ここまでが今から30年前のことになります。
株式会社ワールドカラー 取締役社長 中原康哉氏(以下、中原):今から約65年前に外国通信社の報道カメラマンをしていた創業者が、モノクロ商業写真の制作会社を立ち上げたことが、事業のはじまりでした。それから約20年後、カラー写真が世の中に普及し始めた1979年に、色に強いこだわりを持つカラープロラボ(写真の現像・プリントを専門的に行う事業所)として、当社が誕生しました。
創業当初は、カラー写真の撮影から高品質なプリントをメインの事業にしながら、博覧会など大型写真の製作やプロカメラマンの個展などを支援してきました。その後、写真を額装やパネル加工にして展示用に仕上げる需要が増えてきたため、自社でパネル加工の部署を設立しました。
さらに同時期、展示を専門とするディスプレイ会社とのご縁をきっかけに、展示会事業へと本格的に参入。この頃から本格的に当社の原点となるグラフィックを事業の柱に取り入れ、そしてデザイン部門も立ち上げることで、最初のデザインからグラフィック製品を形にするまでの一連の業務を一貫で行えるよう、体制を整えてまいりました。ここまでが今から30年前のことになります。

ワールドカラー取締役社長の中原 康哉氏
——写真やグラフィックの制作から、空間演出や施工へと事業領域が広がっていった背景を教えてください。
中原:写真事業からの転換は、今から約30年前、世の中に大型のインクジェットプリンターが普及し始めた時期です。この写真に変わる新しい技術によりカラー写真への需要が衰退していくことが見込まれたため、このタイミングで事業をしっかりと切り替え、約15年間続いた写真事業から1〜2年かけて完全に撤退しました。
その後、広告代理店からあるアパレルメーカーのプロモーション案件の依頼を受けたことをきっかけに、空間演出や施工などの案件へと事業領域を広げていくようになりました。さらに、家電メーカー様とも直接の取引が始まり、展示会やプロモーションのコンペにも声がかかるようになりました。これにより少しずつノウハウや経験が蓄積されたことが現在の土台になっていると感じています。
——現在、空間演出や施工といったイベント・展示会領域では、どのような案件を中心にご対応されていますか。
株式会社ワールドカラー 執行役員 辻井孝育氏(以下、辻井):基本的には、グラフィック制作をご依頼いただくケースが多いですね。グラフィックパネル制作のみを行う場合もあれば、ブースの企画、ブースデザイン、施工まで一貫してお手伝いすることもあります。また、タッチパネルのコンテンツ制作やWebサイトの構築といった案件も担当しました。
中原:写真事業からの転換は、今から約30年前、世の中に大型のインクジェットプリンターが普及し始めた時期です。この写真に変わる新しい技術によりカラー写真への需要が衰退していくことが見込まれたため、このタイミングで事業をしっかりと切り替え、約15年間続いた写真事業から1〜2年かけて完全に撤退しました。
その後、広告代理店からあるアパレルメーカーのプロモーション案件の依頼を受けたことをきっかけに、空間演出や施工などの案件へと事業領域を広げていくようになりました。さらに、家電メーカー様とも直接の取引が始まり、展示会やプロモーションのコンペにも声がかかるようになりました。これにより少しずつノウハウや経験が蓄積されたことが現在の土台になっていると感じています。
——現在、空間演出や施工といったイベント・展示会領域では、どのような案件を中心にご対応されていますか。
株式会社ワールドカラー 執行役員 辻井孝育氏(以下、辻井):基本的には、グラフィック制作をご依頼いただくケースが多いですね。グラフィックパネル制作のみを行う場合もあれば、ブースの企画、ブースデザイン、施工まで一貫してお手伝いすることもあります。また、タッチパネルのコンテンツ制作やWebサイトの構築といった案件も担当しました。

ワールドカラー執行役員の辻井 孝育氏
——創業当時から変わらずに大切にされていることは何でしょうか。また、進化した部分についても教えてください。
中原:カラー写真から始まった会社ですので、創業当時は色へのこだわりを大切にしていました。とくに当時は、色が良ければ写真の品質が良いとされていましたので、品質を徹底的に追求していったのだと思います。
現在は、取り扱う制作物が多岐にわたりますが、創業当時のポリシーは変わらず、どの制作物も細部の品質やデザインのクオリティを常に重視しています。たとえば、壁面にグラフィックシートを貼る場合、下地が悪ければ品質が落ちてしまいます。そのため、下地処理の段階からしっかりチェックし、現場の状況に合わせて設計を進めることで、最終的な品質を担保しています。業務範囲は設立当初から大きく広がりましたが、細部のこだわりやクオリティ管理は創業当初から一貫して変わらない部分だと思います。
中原:カラー写真から始まった会社ですので、創業当時は色へのこだわりを大切にしていました。とくに当時は、色が良ければ写真の品質が良いとされていましたので、品質を徹底的に追求していったのだと思います。
現在は、取り扱う制作物が多岐にわたりますが、創業当時のポリシーは変わらず、どの制作物も細部の品質やデザインのクオリティを常に重視しています。たとえば、壁面にグラフィックシートを貼る場合、下地が悪ければ品質が落ちてしまいます。そのため、下地処理の段階からしっかりチェックし、現場の状況に合わせて設計を進めることで、最終的な品質を担保しています。業務範囲は設立当初から大きく広がりましたが、細部のこだわりやクオリティ管理は創業当初から一貫して変わらない部分だと思います。
「どうすればできるか」を考え抜く。一貫対応で支える現場力と柔軟性
——幅広い事業や制作物を手掛けていらっしゃいますが、社内の体制はどのように構築されていますか。
辻井:当社では、納品までワンストップで対応しています。営業・ディレクター・デザイナーが一体となって案件を進行することを基本としており、打ち合わせの段階からデザイナーも同席。直接の対話を通じて、お客様のニーズを的確に把握・共有する体制を整えています。こうした連携により、お客様のイメージを精度高く具現化することが可能になります。
また、それぞれの専門領域を超えて意見を活発に交換する文化が根付いており、異なる役割のメンバー同士が互いに補い合う姿勢を大切にしています。役割分担はありつつも、立場を越えて意見を交わすことで、より質の高いものづくりへとつながっています。
——「ワールドカラー」らしさが最も出たと感じる、特に印象的な案件事例を教えてください。
辻井:ある企業のプライベートイベントは、会社として特に印象深い案件でした。この案件では、すべてのグラフィックアイテムのデザインと制作を担当。ディレクターを中心に提案と、クライアントからのフィードバックの反映を繰り返しながら、デザインをかたちにしていきました。社内のデザイナーチームがそれぞれの得意分野を活かしつつ、しっかりとしたアイテム管理をディレクターが行い、効率良く制作を進めることができました。多種多様な制作物を短期間で制作・出力・施工管理まで一貫対応したことは、当社の強みを示す事例となりました。
また、ある外資系ロジスティクス会社の周年事業のお仕事も印象深いです。クライアントから「ホテルイベントをまるっとお任せしたい」とのご要望を受けて、企画・制作・施工・Webまでを包括的に手掛けました。これも当社の総合力が発揮された案件だと感じています。
他にも、国際的なスポーツ大会のスポンサー企業のオフィスエントランス装飾の案件も印象的でした。クライアントの窓口として、大手ディスプレイ会社の営業担当者が単独で担当されていました。そのため当社は、クリエイティブプランニングや制作推進に加え、スポンサー企業との直接的なやり取りも担うかたちでプロジェクトに参画しました。お客様の状況に応じて、参画のスタイルや対応範囲を柔軟に調整できる点は、当社ならではの強みと言えます。
辻井:当社では、納品までワンストップで対応しています。営業・ディレクター・デザイナーが一体となって案件を進行することを基本としており、打ち合わせの段階からデザイナーも同席。直接の対話を通じて、お客様のニーズを的確に把握・共有する体制を整えています。こうした連携により、お客様のイメージを精度高く具現化することが可能になります。
また、それぞれの専門領域を超えて意見を活発に交換する文化が根付いており、異なる役割のメンバー同士が互いに補い合う姿勢を大切にしています。役割分担はありつつも、立場を越えて意見を交わすことで、より質の高いものづくりへとつながっています。
——「ワールドカラー」らしさが最も出たと感じる、特に印象的な案件事例を教えてください。
辻井:ある企業のプライベートイベントは、会社として特に印象深い案件でした。この案件では、すべてのグラフィックアイテムのデザインと制作を担当。ディレクターを中心に提案と、クライアントからのフィードバックの反映を繰り返しながら、デザインをかたちにしていきました。社内のデザイナーチームがそれぞれの得意分野を活かしつつ、しっかりとしたアイテム管理をディレクターが行い、効率良く制作を進めることができました。多種多様な制作物を短期間で制作・出力・施工管理まで一貫対応したことは、当社の強みを示す事例となりました。
また、ある外資系ロジスティクス会社の周年事業のお仕事も印象深いです。クライアントから「ホテルイベントをまるっとお任せしたい」とのご要望を受けて、企画・制作・施工・Webまでを包括的に手掛けました。これも当社の総合力が発揮された案件だと感じています。
他にも、国際的なスポーツ大会のスポンサー企業のオフィスエントランス装飾の案件も印象的でした。クライアントの窓口として、大手ディスプレイ会社の営業担当者が単独で担当されていました。そのため当社は、クリエイティブプランニングや制作推進に加え、スポンサー企業との直接的なやり取りも担うかたちでプロジェクトに参画しました。お客様の状況に応じて、参画のスタイルや対応範囲を柔軟に調整できる点は、当社ならではの強みと言えます。

商業施設や展示会、プロモーションイベントなど、人が集まりたくなる空間を創出

(Photo by Masaya Yoshimura)イベント空間だけではなく、ワークプレースのサインデザインも担当可能

Webサイトの構築から製品カタログの制作まで、多種多様なクリエイティブ案件に対応できる幅広さが強み
——多様な案件に携わるなかで、難易度の高いご要望に応えた経験もあるのではないでしょうか?
辻井:アミューズメント施設の案件で、納期が急遽繰り上がったことがありました。それが判明したのは年度末の繁忙期で、職人もスタッフも手配がかなり難しい状況でした。それでも「難しいからできない」ではなく、「どうすれば実現できるか」を考えるのが当社のスタンスです。大阪、名古屋、仙台など各地から職人を集め、2ヵ月間泊まり込みで何とか引き渡しに間に合わせることができました。かなり厳しい状況でしたが、無事に納品まで完遂できたことは、大きな達成感につながりました。
中原:当社は、全国に協力会社とのネットワークを構築しており、こうした突発的な事態にも柔軟に対応できる体制を整えています。その体制があったからこそ、乗り越えられた案件だったと思います。
辻井:アミューズメント施設の案件で、納期が急遽繰り上がったことがありました。それが判明したのは年度末の繁忙期で、職人もスタッフも手配がかなり難しい状況でした。それでも「難しいからできない」ではなく、「どうすれば実現できるか」を考えるのが当社のスタンスです。大阪、名古屋、仙台など各地から職人を集め、2ヵ月間泊まり込みで何とか引き渡しに間に合わせることができました。かなり厳しい状況でしたが、無事に納品まで完遂できたことは、大きな達成感につながりました。
中原:当社は、全国に協力会社とのネットワークを構築しており、こうした突発的な事態にも柔軟に対応できる体制を整えています。その体制があったからこそ、乗り越えられた案件だったと思います。
インバウンドとAIを見据えて。ワールドカラーの挑戦の最前線
——ワールドカラーの対応力の背景にある社風について教えてください。
辻井:簡単に諦めずに「どうすればできるか」「代替案はないか」を突き詰める社内風土が根付いています。たとえば、お客様のプロジェクト体制を確認し、デザインやプランニングが不足している場合には、当社が積極的に補完役を担い、実現に向けた方向性をご提案します。
そうした社風の根底にあるのは、社員一人ひとりの個性と専門性です。その力を活かしながら、クライアントにより良いサービスを提供するため、お互いの専門領域でも意見をぶつけ合います。それぞれの専門領域を柔軟に補い合うことで、チーム全体の対応力を高めています。
中原:これは写真制作の時代からの伝統です。当時、写真の合成や着色作業では、一人では大変な指示書作成などを皆で協力していました。その助け合いの土台が、今の社内風土にも引き継がれているのです。
辻井:簡単に諦めずに「どうすればできるか」「代替案はないか」を突き詰める社内風土が根付いています。たとえば、お客様のプロジェクト体制を確認し、デザインやプランニングが不足している場合には、当社が積極的に補完役を担い、実現に向けた方向性をご提案します。
そうした社風の根底にあるのは、社員一人ひとりの個性と専門性です。その力を活かしながら、クライアントにより良いサービスを提供するため、お互いの専門領域でも意見をぶつけ合います。それぞれの専門領域を柔軟に補い合うことで、チーム全体の対応力を高めています。
中原:これは写真制作の時代からの伝統です。当時、写真の合成や着色作業では、一人では大変な指示書作成などを皆で協力していました。その助け合いの土台が、今の社内風土にも引き継がれているのです。

——今後、さらに強化していきたい分野やテーマはありますか?
中原:現在インバウンドが増加傾向にありますので、外国人や外資系企業の展示会やオフィス装飾など、多様な方面に向けたデザインや演出の強化をしていきたいと考えております。また、今は請負案件が中心ですが、今後は自社ブランドの商品開発も手掛けていきたいと思います。
そして、これからはデジタル分野が生活のあらゆるシーンに広がっていくと予想しています。変化のスピードにしっかり対応できるような体制を強化していきたいと考えております。デザインやものづくりにおいても、AIの活用が不可欠になると思いますので、技術革新を積極的に前向きに取り入れながら、これまで培ってきた品質を損なうことなく、お客様の期待を超える提案を届けていきたいです。
——最後に、ワールドカラーがこれからも提供していきたい価値について教えてください。
中原:日頃からお客様の課題にしっかり向き合い、課題解決に向けて取り組んでいます。今後も常に想像力を働かせ、アイデアやデザインの段階で常に新しいものを生み出していくことが重要であり、当社の価値そのものだと考えています。さらに、最終的なアウトプットの品質にもしっかり磨きをかけて、お客様をトータルサポートしていければと考えております。
<本記事はPR記事です>
write:takako minoshima
edit : yoko sueyoshi
photo : hideki ookura
中原:現在インバウンドが増加傾向にありますので、外国人や外資系企業の展示会やオフィス装飾など、多様な方面に向けたデザインや演出の強化をしていきたいと考えております。また、今は請負案件が中心ですが、今後は自社ブランドの商品開発も手掛けていきたいと思います。
そして、これからはデジタル分野が生活のあらゆるシーンに広がっていくと予想しています。変化のスピードにしっかり対応できるような体制を強化していきたいと考えております。デザインやものづくりにおいても、AIの活用が不可欠になると思いますので、技術革新を積極的に前向きに取り入れながら、これまで培ってきた品質を損なうことなく、お客様の期待を超える提案を届けていきたいです。
——最後に、ワールドカラーがこれからも提供していきたい価値について教えてください。
中原:日頃からお客様の課題にしっかり向き合い、課題解決に向けて取り組んでいます。今後も常に想像力を働かせ、アイデアやデザインの段階で常に新しいものを生み出していくことが重要であり、当社の価値そのものだと考えています。さらに、最終的なアウトプットの品質にもしっかり磨きをかけて、お客様をトータルサポートしていければと考えております。
<本記事はPR記事です>
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edit : yoko sueyoshi
photo : hideki ookura