人を想う心が成長の原…

人を想う心が成長の原動力。ティーライブが届ける共感と信頼の体験

ティーライブはイベントプロデュース事業とソーシャル事業を軸に、人と人がつながる時間を創り出してきた制作会社です。展示会やプロモーションイベント、補助金関連事業など、一見異なる分野に見える事業領域に共通するのは、「人のために働く」という姿勢。創業から25年、人を信じ、人に頼られる存在を目指して歩んできたティーライブの軌跡と、これからの挑戦について、取締役の植木徳彦氏と小森優樹氏に伺いました。

創業当初から変わらない「人が好き」という想い

——まず、御社の概要や創業の経緯についてお聞かせください。

株式会社ティーライブ 取締役 植木徳彦氏(以下、植木):当社は2000年に創業して以来、イベントやプロモーションの企画運営を中心に活動してきました。設立のきっかけは、創業メンバーの平野はクライアント側の立場 、根本は電通側の立場 として、お台場の大型施設のオープニングプロジェクトに携わったことです。「またいつか一緒に何かやりたいね」と意気投合し、当社の創業に至りました。お互いに強く創業を志していたわけではないのですが、タイミングとご縁が重なってティーライブが生まれました。

左から、植木徳彦氏、平野公基氏、根本晃氏、小森優樹氏。ティーライブは平野氏と根本氏の出会いをきっかけに生まれた

——社名の「ティーライブ」には、どのような意味が込められているのでしょうか?

株式会社ティーライブ 取締役 小森優樹氏(以下、小森):「ティー」は東京を、「ライブ」は「生き物としてのイベント」を意味しています。加えて、社名には直接反映していないものの、企業理念として大切にしているキーワードが「ネットワーク」です。

イベントの現場は、決して一人で完結するものではありません。クライアント、協力会社、スタッフなど、あらゆる関係者との連携によって成り立っています。また、当社が入居するビルには同業他社も入っており、プロジェクトごとに自然とチームを組む関係性が築かれています。お互いの強みや得意分野を補い合いながら動く、いわば「横のネットワーク」が日常的に機能している環境です。

こうした背景を踏まえ、「東京で元気のいい人たちが集まり、ネットワークを作る」会社を目指して、「東京ライブネットワーク」=「ティーライブ」と名付けました。

ソーシャル事業を担当する小森優樹氏

——企業理念に「人が好き」という言葉を掲げられていますが、社員の皆さんでどのようにその価値観を共有されているのでしょうか?

植木:「人が好き」とは、イベントという仕事の本質を表している言葉です。10人いれば10通りのアイデアがあり、誰しも失敗を重ねます。私たちは、それぞれの違いや不完全な部分をストレスと考えるのではなく、化学反応が生まれる面白さだと捉えています。

「ハプニングを楽しもう」という言葉は、社内でもよく使っています。イベントの現場では、予想外のことが起こります。だからこそ、それに柔軟に向き合い、楽しみながら「より良い解」を探す姿勢が必要です。お客様を楽しませるには、まず自分たちが楽しくなければいけない。そういうマインドセットが、ティーライブの根底に流れているんです。様々な化学反応を乗り越えながら、一緒にイベントをつくりあげていく過程こそがこの仕事の醍醐味です。

イベント事業を担当する植木徳彦氏

小森:植木の話にあったように、楽しむ姿勢はとても大切にしています。ただ、それを言葉で指導したり、社内ルールとして定めたりはしていません。一人ひとりが楽しんでいる姿を見せることで、それに共感してくれた仲間が同じ方向を向いてくれたらいい。そんな空気を大切にしているのです。

植木:イベントの仕事はシステム化や効率化が難しく、いまだに人の手を必要とする部分が多くあります。どんなにテクノロジーが進歩しても、人の関与なしには成立しません。これをネガティブに捉える向きもありますが、私たちはむしろポジティブな面に注目しています。機械では代替できない、人の感性や気配り、場の空気を読む力こそが不可欠です。だからこそ、「人」という存在を大切にしてきました。

正反対に見えるイベントと補助金事業。共通するのはやはり「人」の存在

——ティーライブは、イベント事業・ソーシャル事業を柱にされていると伺いました。それぞれの事業の特徴や強みを教えてください。

植木:イベント事業は、展示会やプロモーションイベント、企業の周年事業などを中心に幅広く手がけています。私たちの役割は、クライアントの「こんな場をつくりたい」という想いを、記憶に残る時間として創造することです。出展者と来場者が出会い、次につながる瞬間をどう演出するか。私たちは、その場にいる全員が楽しめる「共感をベースにした体験づくり」に最も力を入れています。

小森:ソーシャル事業は、主に補助金制度に関連する事務局業務を担っています。いわば「制度と人をつなぐ橋渡し役」ですね。この事業は、2009年に始まった家電エコポイント制度 をきっかけに、様々な補助金のサポートをする事業として現在に続いてきました。特に立ち上げ期の事業では、制度設計そのものに関わることもあり、丁寧で確実なオペレーションが求められる事業です。

イベント事業は「瞬間の勝負」です。一つひとつのプロジェクトが短期間となっており、感情に訴える要素が強い。一方、ソーシャル事業は、1年から3〜5年といったスパンの長い案件が中心で、感情というよりは制度と丁寧に向き合う姿勢が求められます。

植木:どちらにも共通しているのは「人のために働く」という視点です。誰かの役に立ちたい、困っている人に寄り添いたいという思いが、社員一人ひとりの行動指針になっています。

——イベント事業とソーシャル事業、いずれも「人のために働く」という視点が大切にされているのですね。そうした価値観が表れる、御社らしい文化やエピソードがあればぜひお聞かせください。

植木:たとえば、ある博覧会の現場で、毎日足を運んでくださる聴覚障害のあるお客様がいらっしゃいました。スタッフはその方の顔を覚え、自然に手話で挨拶するようになったのです。マニュアルにない、気持ちを通わせるような小さな関係の積み重ねこそが、私たちの仕事の価値だと思っています。

また、バンコクでの日本人アーティストのライブでは、お客様とともに一体感のある熱気に包まれました。国や言語が違っても「楽しい」を共有する空気が生まれる。そうした瞬間に、イベントの力と私たちの存在価値があると感じます。

小森:制度運営においても、申請者の顔が見える瞬間があります。直接「ありがとう」とおっしゃっていただける場面に遭遇したときは、「普段処理している書類の先には、ちゃんと人がいるんだ」という実感を持てるんです。仕事を通して誰かの役に立っているという感覚は、私たちの原動力になっていると思います。

楽しむ空気を生み出すことで広がる信頼の輪

——現在、特に力を入れている取り組みについて教えてください。

植木:最近は、海外との接点がさらに増えています。2005年にタイ法人を設立して以来、東南アジアを中心に現地案件を手がけてきましたが、今では中近東の企業からもお声がけいただくようになってきました。東京の本社にはタイや台湾出身のスタッフもおり、グローバルな現場にも対応できる体制が整っています。

こうした国際的な現場を経験できることは、私たちの強みの一つです。外国語で話しかけられても物おじせず、コミュニケーションをとれる。そんな人材が社内に増えているので、これからは日本だけにとどまらず、もっと広く世界に出ていく機会が増えていくと思っています。

小森:また、ここ数年は、まだ広く知られていないスポーツや文化活動へのサポートにも力を入れています。たとえば、若者に人気のスポーツ「パルクール」 の大会運営支援や、アーティストのシシド・カフカさんが手がける即興打楽器のライブプロジェクト「el tempo(エル・テンポ) 」にも立ち上げ段階から関わっています。こうした取り組みを通して、「面白いものを一緒に広めていきたい」と考えています。

運営にも携わったパルクールの大会の様子

植木:他にも、女子ラグビーのチーム「TOKYO SANKYU PHOENIX」のスポンサード や、国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチのチャリティディナー「Voices for Justice」など、多様な活動にも関わらせてもらっています。「こんな分野にもティーライブが関わっているんですね」と驚かれることもありますが、その幅広さがむしろ私たちらしさなんだと思っています。

「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のディナーパーティーの様子(画像:Yu Nagai)

ティーライブが会場全体から細部まで装飾を担当した(画像:Yu Nagai)

——お二人のお話から、メンバー一人ひとりが主役になるような組織を目指されているのが伝わってきました。そうした組織を通して、今後どのように業界や社会に価値を届けていきたいとお考えですか?

小森:創業から25年経ち、健全な世代交代も意識しています。若い世代が年齢や経験にかかわらず挑戦しやすい、風通しの良い組織づくりを進めることが、会社の新たな体力になると考えています。

植木:そして、私たちが目指しているのは、会社の名前で仕事が来るのではなく、個人の名前で声がかかるような状態です。「あなたにお願いしたい」と言われるメンバーが増えていくことが理想ですし、そのほうが本人もやりがいを感じられるはずです。

——これから業界や社会に対してどのような価値を提供していきたいと考えていますか?

小森:私たちは、業界を変えようという野心的な目標を掲げているわけではありません。でも、人に頼られる存在でありたいという想いは、ずっと変わらず持ち続けています。業界がどうであれ、目の前の人のために何ができるかを考えて行動する。それを積み重ねていくことで、自然と信頼の輪が広がっていくのではないかと感じています。

植木:イベントは、誰かが仕掛けて終わりではなく、誰かと「共に」つくっていくものです。お客様も、クライアントも、関係者も、みんなで楽しむ空気をどう生み出すか。その視点を持ち続けることで、イベントの可能性はもっと広がっていくはずです。そして、「ティーライブと一緒に何かやってみたいな」と思ってもらえたら嬉しいです。

<本記事はPR記事です>

write:takako minoshima
edit : yoko sueyoshi
photo : hideki ookura
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