国際イベントから地域…

国際イベントから地域密着イベントまで。心に残る瞬間を創る、エスピー・リング東京

エスピー・リング東京は、国際的なイベントや地域に根差した催しなど、多種多様なイベントの企画や運営を手掛けるプロフェッショナル集団です。表舞台を陰で支える立役者として、感動を創り出すことを使命とし、歴史や文化を紡ぐイベントを通じて、人の心と記憶に刻まれる瞬間を提供しています。どのような理念をもとに事業を展開しているのか。取材を通じてその真価に迫りました。

歴史と感動を紡ぐ当事者として、真心を込めてイベントを創造することが使命

――エスピー・リング東京は「歴史を創り、感動を共有できる会社(職人)を目指す。」という理念を掲げています。この理念に込めた思いをお聞かせください。

篠原 範晃社長(以下、篠原):この理念は、前社長(現会長)の太田眞義が、約20年前に策定したもので、すべての事業活動の根幹にあります。私たちは、クライアントから依頼を受けてイベントの企画から実施まで一貫して携わる事業を手掛けていますが、イベントコミュニケーションを操るプロ集団・職人として、クライアントや参加者の心に残る感動を創り出すことを目指しています。

これまで、国際会議、展示会、新商品プロモーション、音楽イベント、スポーツイベントなど様々なイベントを担当してきましたが、どのイベントにも歴史や文化が詰まっています。開催する側、参加する側、イベントに関わる全員の情熱が一つの歴史を築き上げています。

イベントは一過性の出来事だと見なされがちですが、イベントを通して心が動く瞬間は社会や人々の生活を豊かにし、後世に歴史として残ります。私たちは歴史を築く重責を担っているからこそ、イベントの創造に自負を持ち、一つひとつの案件に真摯に向き合っています。

また、これまで蓄積してきたイベントの歴史を次世代に引き継ぐことも大切です。我々の先人たちが築き上げたものを尊重しつつ、新しい要素を加え、さらに発展させることが私たちの使命です。

――様々な種類の「感動」があると思いますが、どのようにして感動を創られているのでしょうか。

佐藤 謙二氏(以下、佐藤):感動を創り出すためには、私たち自身が情熱を持ち、その情熱を参加者に伝えることが重要です。人々の熱量を引き出すために、我々も全力で取り組み、その結果として生まれる感動を波及させていくことが、我々の仕事の本質だと考えています。

また、感動を創れるのは、大掛かりなイベントだけではありません。日常の中でふとした瞬間に感じる小さな喜びや驚き、これもまた感動の一部です。私たちの仕事は、そのような日常の中の感動を見逃さず、丁寧に拾い上げて共有することにあります。それによって、イベントに参加する全ての人々にとって特別な体験を提供できると考えています。

イベントプロデュース業界のリーディングカンパニー、エスピー・リング東京を束ねる、代表取締役社長 篠原範晃(しのはら・のりあき)氏

年間150以上のイベントをプロデュース。夢中になるからこそ生まれる価値がある

――では、具体的な事業内容について、改めてご説明いただけますか?

篠原:当社の主な事業は、各種イベントにおける企画・制作・運営・演出のプロデュースです。年間約150の大小様々なイベントや企画を国内外で手掛けています。現在、国内・国外それぞれを担当する部署を4つ設置。国内向けの事業部では、政府主催のイベントや地域密着型のイベントなど、様々なプロジェクトを手掛けています。

過去には、大型スポーツイベントのプレス業務や、サミットで来日した首相夫人の視察プログラムの企画・運営なども担当してきました。ユニークな事例としては、住民向けに地デジ化を説明するキャンペーンの事務局があります。この事例以外にも事務局を担当した経験は豊富で、一般的なイベントのイメージとは異なる案件も多数担当しています。ダイレクトなコミュニケーションを通じて、日本全国の地域社会と連携し、地域活性化を目指しています。

また、国外向けの事業部では、海外でのイベントを企画・運営しています。中国では、日本の企業と現地企業とのコラボレーションイベントや文化交流イベントを担当してきました。さらに今後は、アメリカやヨーロッパにも事業を展開していく予定です。アメリカでは、日本文化をテーマにしたイベントを開催し、現地での日本文化の普及と交流を促進しています。

――これまで担当された案件の中で、特に印象的なプロジェクトや、仕事のこだわりについて教えてください。

佐藤:私はこれまで大きな国際イベントに携わってきましたが、特に長野で開催された国際的なスポーツイベントでは、開会式の演出の準備を担当しました。

私が仕事でこだわっているのは、どのプロジェクトにも全力で取り組むことです。私たちの仕事は、夢中になることが重要です。職人は一つのことに夢中になり、一生懸命に突き進む姿勢を持っています。私はこのマインドセットを大切にしています。とくに私たちは自分のコンテンツを持っていないので、夢中になって一つひとつのプロジェクトに向き合うことが、価値創出の基盤になると考えています。

大小数々のイベントを成功に導いてきた、プロデューサーの佐藤謙二(さとう・けんじ)氏

社員のために保育事業も。異分野のシナジーで新たなビジネスを開拓

――「エスピー・リング東京様の強み」について具体的にお聞かせください。

篠原:私たちの強みは、多岐にわたるプロジェクトに柔軟に対応できる能力にあります。大小様々なプロジェクトを手がける中で、状況に応じて最適な解決策を見出し、迅速かつ確実に実行する。この能力は、長年の経験とノウハウの蓄積によるものです。また、「東京クオリティ」を全国各地で実現するために、強固な協力会社ネットワークを構築しており、高品質なサービスを提供できる体制を整えているところも強みです。
佐藤:プロジェクトの規模や内容に応じて最適なスキルを持った人材を配置できるので、どんなに困難で複雑なプロジェクトでも、緊急の依頼でも、自信を持って取り組むことができます。プロジェクトごとに専門のチームを編成し、それぞれの分野で最高のパフォーマンスを発揮できるようにしています。

また、AIをはじめ新しい技術やトレンドを取り入れ、企画の質を上げることにチャレンジしています。クライアントの期待を超えるために、現状に甘んじることなく、常に前進するチームであるという点も強みです。常に変化を求め、その変化に柔軟に対応することが会社の成長に繋がると考えています。

――既存のコアビジネスとは異なる領域で、進化させた事業はありますか?

篠原:企業間の協力を深化させることで、さらに成長していくため、会長の太田眞義が発起人となって、新たな会社「Irif(イリフ)」を立ち上げました。この組織は、以前長崎ビルというビルに集っていたクリエイティブ企業を中心に、異なる専門分野を持つ企業のシナジーで、新たな可能性を広げることを目的としています。

例えば、大規模イベントの企画・運営など単独では難しいプロジェクトに協業して取り組んだり、各企業が持つネットワークや顧客基盤を活かして新たな市場開拓やビジネスチャンスを発見したりと、新たなビジネスの道を探索しています。

佐藤:ユニークな事例としては、働き方改革の一環として2017年1月に保育事業を立ち上げました。イベント事業とは無縁の事業ですが、社員が働きやすい環境を整えるため、自分たちが経営母体となり福利厚生のため中央区に保育所を開設。今は地域に開いた保育所として運営しています。

今でこそ国や自治体が働き方改革や育児支援を積極的に行っていますが、当時はまだ待機児童問題が深刻だった頃。育児支援に着目している同業他社は、ほぼいなかったと思いますが、私たちは働きながら子育てできる環境を提供し、社員が安心して働けるようサポートしたいと考えました。

とはいえ、私たちは全くの素人で、後ろ盾もありません。最初は、会議室にベビーシッターを呼べるスペースを設ける程度で十分だと思っていましたが、企業主導型保育に本腰を入れてみようと考え、飛び込みました。立ち上げ当初はノウハウがまったくなく、外部から園長経験者を迎え、運営方法を学びました。初期は試行錯誤するばかりでしたが、現在は軌道に乗っています。

時代を超える職人魂。変化に挑むエスピー・リング東京の未来

――エスピー・リング東京として、これから先も変わらないことは何でしょうか。

篠原:変わらないことは、職人としてのマインドです。これは個々人で違っても良いと考えていますが、イベントを作り上げるプロとしての姿勢は変えてはいけません。職人と聞くと「気難しい」「頑固」というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちの仕事はコミュニケーションを前提にしたクリエイティブワークです。アーティストの作品づくりではありません。クリエイティブなプロセスを通じて感動を提供するためには、様々な人とのコミュニケーションをベースに、新しいアイデアを取り入れながらも、職人のようなこだわりを持ち続けることが重要です。

――では最後に、100年企業を見据えた成長戦略と意気込みについてお聞かせください。

篠原:100年企業を目指すためには、次世代に繋ぐための基盤をしっかりと作ることが重要です。100年企業を調べてみると、ほとんどが製造業で、コミュニケーション業に携わる企業は少ないです。とくに昨今は技術の進展が目まぐるしく、先を読みにくい時代。私たちのような中小企業が長く求め続けられるには、新しいことを柔軟に取り入れなければなりません。

そして、これまで蓄積してきたノウハウや経験を活かしながら、次の30年を見据えて新たな挑戦を続けていきます。そのためには、次世代に繋ぐための基盤を作るために、現在の業務プロセスの標準化や効率化が不可欠です。

今後はさらに事業領域を広げるために、国内外での新たなパートナーシップを築き、国際的なプロジェクトにも積極的に参加していきます。これにより、エスピー・リング東京のブランドを世界に広め、さらなる成長を遂げていきたいと考えています。変化に打ち勝ち、成長し続けることが私たちの目指すべき道です。

<本記事はPR記事です>

edit & write : yoko sueyoshi
photo : hideki ookura
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