はじめまして、レイの…

はじめまして、レイの「コミデ」です。心を動かす体験デザインの最前線

広告を中心とした企業コミュニケーションから、コンサート演出等のエンターテイメント分野に至るまで、あらゆるコミュニケーション活動を支援する株式会社レイ。これまで独特な事業展開で成長を遂げてきました。

最新映像機器のレンタルを展開する「ショーテクニカル ユニット」、あらゆる映像制作を技術的にサポートする「マックレイ ユニット」、CMを軸に高品質な映像を制作する「クリエイティブデザイン ユニット」、 “体験を伴うコミュニケーション”で社会や企業の要請・課題に応える「コミュニケーションデザイン ユニット」、そしてこれらのファンクションを関西商圏に特化した「関西 ユニット」と、レイは社内に多様なファンクションを兼ね備えており、他にあまり類のないユニークで独自の立ち位置を確立しています。


今回の記事で取り上げるのは、「心動かす新体験をつくろう!」をスローガンに掲げるコミュニケーションデザイン ユニット、通称「コミデ」。イベントやプロモーションのあり方が問われる時代の中、コミデならではの新たな価値の提供を目指し、クライアントの課題解決に寄り添い、体験価値を創造しています。コミデの強み、そして未来への展望とは。背景にある思想や技術について、インタビューしました。

リアルとデジタルの垣根を越える、「コミデ」の提供価値

――レイの「コミデ」とは、どのような組織でしょうか?

坂平 秀一氏(コミュニケーションデザイン ユニット 執行役員、以下坂平):コミデは、心を動かす体験価値の設計と実装のスペシャリストが在籍する専門チームです。レイ社内の事業ユニットの一つで、イベント/プロモーションにおける体験型コミュニケーションのプロデュースを企画構想段階から担うことができるフロントラインです。

具体的には「マーケティングコミュニケーション領域における戦略立案」「オンサイト/オンラインを問わない一体的なイベントの企画・制作」「プロモーション/ショールーム/展示会などの体験デザイン・制作」「インタラクティブなデジタルコンテンツの開発・実装」などを手掛けています。

コミデはレイのフロントラインとして、企画、制作、そして実行までをワンストップで提供できる体制を整えています。事業会社から直接案件を受注して全体をプロデュースするケースや、広告代理店から企画や制作の一部分を請け負うケースなど、クライアントの要望や課題に応じて様々な役割を担うことができます。

コミュニケーションデザイン ユニット 執行役員 坂平 秀一氏

――コミデの強みとは、具体的にどのような点にあるのでしょうか?

坂平:私たちの強みは、「プランニングプロデュース」と「デジタルエンジニアリング」のノウハウを駆使し、リアルとデジタルの境界線を越えた、これまでにないコミュニケーション体験を創造することです。

コミデにはリアルイベントの演出を手がけるプロデューサーやディレクター、デジタルコンテンツ制作を担うディレクターやエンジニアなど、多様な専門性を持つ人材が在籍しています。

さらには、レイ全体のファンクションと有機的に連携できる点も強みで、ワンストップでのイベントやプロモーションの構築が可能です。例えば、社内のCMクオリティを実現する映像プロデュースセクションや、最新技術を取り入れるテクニカルセクションと連携することで、クオリティの高いコンテンツを効率的に制作することができます。

異能の集結が織り成す「コミデ」のクリエイティブ

――コミデの卓越した専門性と多様なスキルセットが、クリエイティブなプロジェクトにおいて重要な役割を果たしているのですね。

宮澤 潤氏(コミュニケーションデザイン ユニット 本部長、以下宮澤):コミデのプランニングプロデュースは、レイ社内と社外のパートナーのコンテンツ力、技術力、開発力を有機的に組み合わせることで、常に新しい体験コミュニケーションの在り方にチャレンジしています。その原動力は人材であり、最も大切なリソースです。

コミデは、プロデューサー、プランナー、ディレクター、エンジニアなど、職能の異なる多様な人材で構成されています。それぞれが専門性とスキルを活かし、時代の変化を捉えながら新しい体験コミュニケーションを生み出しています。

近年はAI技術をはじめ、テクノロジーが急速に進化しています。コミデのメンバーは常に最新技術の動向を注視し、それぞれの専門領域でどのように活用できるかを日々探求しています。この絶え間ない探求心と挑戦こそが、コミデの創造力の源泉と言えるでしょう。

レイではコミデ内だけでなく、ユニット間でのコミュニケーションも非常に重視しており、情報や事例の共有を積極的に行っています。社内コミュニケーションにおいてもフィジカルなブレスト、社内SNSを活用したナレッジ共有など、リアルとデジタルを活用して、斬新で強力なアイデアが創発される環境づくりにこだわり、社員一人ひとりの知見のアップデートを奨励しています。

コミュニケーションデザイン ユニット 本部長 宮澤 潤氏

「熱狂」を生み出す。イベントの本質を追求するコミデのビジョン

――昨今、イベント業界はどのように変化していると思われますか?

坂平:コロナ禍を経て、イベントという概念自体が大きく変容し、その価値がこれまで以上に強調される結果となりました。人々が集合的に一つの時間と場所を共有することの意義や渇望が、世界中で明確に顕在化しました。そしてリモートやオンライン、メタバースといった新しいイベント様式が一気に普及し、イベントという概念が大幅に拡張されました。オンラインイベントはいつでもどこでも参加できるという決定的な特長が、リアルイベントは直接対話と五感での体験という唯一無二の特長があります。

人間は根源的に与えられた境界や目の前の現実を越えて集まりたいという欲求を持っているはずで、その欲求に応えるひとつの有効な手段がイベントであると改めて気づかされました。現在、リアルとオンラインという二元論を超えて、イベントがもう一段と進化をとげて再定義されていく過渡期に入っていると思いますし、私たちもいま一度、体験の様式やリアリティをもう一段階、二段階アップデートする必要に迫られていると感じています。見方を変えると、このようなチャンスやチャレンジの余地が、イベント業界にはまだまだあると考えています。

コミデのメンバーたち。多様な専門性と創造力を兼ね備えるイノベーター集団

――コミデとして、これからのイベント業界にどのように対応し、新しいスタイルを提案していきますか?

坂平:コミデとしては、これまで以上に時代に即した新しいイベントのスタイルを提案し、業界に変革をもたらすことを目指しています。コンベンションスタイルやトレードショーが形式化していくことは決して悪いことではありません。しかし、形式化だけが進展すると、本来はイベントに内在しているはずの非日常的で祝祭的、熱狂的な体験が減少していくというジレンマがあります。

私たちは、このようなジレンマに対して目をそらさずに直視して、前例に囚われない新しいアイデアを提案し続けることが求められていると考えています。例えば、ハイブリッドイベントが定着し、オンラインでの参加が容易になった現代においても、リアルイベントが持つ特有の魅力を失わないような、新しい形式を模索しています。私たちコミデは、単なるイベント制作ユニットにとどまらず、時代に即した革新的なコミュニケーションデザインユニットであり続けることを目指しています。

また、デジタルとリアルが融合する現代において、イベントというフレームワークはもっと自由に、そして柔軟に変えることができると確信しています。従来の枠にとらわれることなく、企業や参加者のニーズに応じた新しいイベントの形を追求し続けることで、これまでにない体験を提供できると信じています。私たちは、これからも時代が求めるリアルを追求し、常に先例を超えるイベントを構想、共創、実装していくことを目指していきます。
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レイの歴史と組織のコト

株式会社レイは、1981年に現社長・分部至郎氏が、早稲田大学在学中に立ち上げたディスプレイ研究会を前身とする。創業当初は、レーザー光線を用いたショー演出やホログラムの開発に取り組み、特にレーザー演出は企業イベントやライブショーで高い評価を得た。その後、デジタル映像技術にいち早く着目し、映像の撮影・編集や映像システムのレンタル事業へと事業を拡大。1990年代以降は、大型展示会やコンサート、商空間の映像演出に注力し、業界をリードする存在となった。2004年にはジャスダック証券取引所に上場。その前後、2000年に企画制作会社である㈱ウイーズ・ブレーンを株式買収により子会社化。2006年には、映像企画制作事業の拡大を図るため(株)ティーシー・マックスを株式買収により子会社化。これらが現在の広告ソリューション事業を構成するコミュニケーションデザイン ユニットと、クリエイティブデザイン ユニットの源流となる。現在では、長年の実績で培った企画制作力と、デジタル(IT)、映像を強みとした技術と知見を融合し、顧客ニーズに合わせた2つの事業を展開している。

1つ目は、テクニカルソリューション事業。最新鋭の編集スタジオを擁する「マックレイ ユニット」では、CMやTV番組、さらには配信動画など幅広い映像制作をワンストップで提供する。また、「ショーテクニカル ユニット」は、イベントやコンサートにおける、空間全体を演出するノウハウを強みとしている。大規模な映像システムの構築、オペレーション、ライブ配信にも対応するなど、顧客の多様なニーズに応えている。

2つ目は、広告ソリューション事業。「クリエイティブデザイン ユニット」は、TVCMからWeb動画、イベント映像まで、顧客の心を動かす映像クリエイティブを提供する。「コミュニケーションデザイン ユニット(コミデ)」は、40年以上の実績に基づいた企画力で、イベントや展示会、プロモーションなどにおける体験型コミュニケーションをデザインする。さらに「関西ユニット」は、関西エリアに特化した広告ソリューションを提供し、地域活性化にも貢献している。

これらの各ユニットが有機的に連携することで、あらゆるニーズに柔軟に対応できることがレイの強み。特にイベントにおいては、映像コンテンツと映像システムをワンストップで提供することで、顧客の業務効率化、予算最適化に貢献している。レイは、今後も時代の変化を捉え、最先端の技術と創造力で、顧客の期待を超えるサービスを提供し続ける。
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