藤本壮介の建築:原初・未来・森
2025年7月2日(水)から11月9日(日)まで、六本木・森美術館にて展覧会「藤本壮介の建築:原初・未来・森」を開催中です。2025年大阪・関西万博のシンボルとも言える《大屋根リング》を手がけた建築家・藤本壮介の思想と建築の軌跡をたどる、本人初の大規模個展となります。
「建築家とは、人と人、人と自然の関係を紡ぐ『場』を作る仕事」という理念のもと、個人住宅から大規模な都市開発まで、国内外でさまざまなプロジェクトを担当。そんな藤本の活動初期から現在進行中のプロジェクトまでを網羅しながら、8セクション構成で建築の本質や未来への展望を提示します。
「建築家とは、人と人、人と自然の関係を紡ぐ『場』を作る仕事」という理念のもと、個人住宅から大規模な都市開発まで、国内外でさまざまなプロジェクトを担当。そんな藤本の活動初期から現在進行中のプロジェクトまでを網羅しながら、8セクション構成で建築の本質や未来への展望を提示します。

1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞《ラルブル・ブラン(白い樹)》に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、「2025年大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーに就任。2024年に《仙台市(仮称)国際センター駅北地区複合施設》(2031年度竣工予定、宮城)の基本設計者に選定される。撮影:田山達之 画像提供:森美術館
会場では、模型や図面、竣工写真だけでなく、藤本の建築を「体感」できる多様な展示が用意されています。注目は、新作インスタレーション《思考の森》です。300㎡を超える広大な展示空間に、活動初期から最新のプロジェクトまでの模型や素材、アイデアの断片を「森」のように密集して配置。あたかも建築が有機的に成長し、つながっていく様子を肌で感じることができます。

《思考の森》 撮影:八代哲弥 画像提供:森美術館
さらに、藤本が会場デザインプロデューサーを務める「2025年大阪・関西万博」のシンボルでもある「大屋根リング」も、会場内の複数のポイントで紹介。展示されるのは、高さ約4メートル超えにもなる5分の1スケールの大型模型です。
来場者は、リングがつくる「内」と「外」の空間、そのあいだに生まれる関係性を身体感覚として実感することができます。構想から設計、議論、そして完成に至るまでの資料や映像を通じて、万博という巨大プロジェクトの舞台裏に迫ることができます。
来場者は、リングがつくる「内」と「外」の空間、そのあいだに生まれる関係性を身体感覚として実感することができます。構想から設計、議論、そして完成に至るまでの資料や映像を通じて、万博という巨大プロジェクトの舞台裏に迫ることができます。

2025年大阪・関西万博の中心広場を囲む、全長約2kmの大屋根リング。本展では、リアルな模型が展示される セクション 5:開かれた円環 展示風景:「藤本壮介の建築:原初・未来・森」森美術館(東京)2025 年 撮影:八代哲弥 画像提供:森美術館
また、2025年の大阪・関西万博では、自らの提案によって、若手建築家にトイレや休憩所などを設計する機会を創出するなど、藤本はこれまで多様なクリエイターとの協働を重ねてきました。本展でもその姿勢は引き継がれ、建築史家・倉方俊輔(大阪公立大学教授)、ブックディレクター・幅允孝(有限会社バッハ代表)、データサイエンティスト・宮田裕章(慶應義塾大学教授)といった異分野の専門家とのコラボレーションを展開しています。
藤本が描く「未来の都市像」も展示の中で提示され、それを通じて私たち一人ひとりが「建築とは何か」「建築は社会にどのような可能性をもたらすのか」といった根本的な問いに向き合うことができる構成となっています。
edit & write: yoko sueyoshi
藤本が描く「未来の都市像」も展示の中で提示され、それを通じて私たち一人ひとりが「建築とは何か」「建築は社会にどのような可能性をもたらすのか」といった根本的な問いに向き合うことができる構成となっています。
edit & write: yoko sueyoshi
開催期間:2025年7月2日(水)~11月9日(日)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00~22:00(※最終入館は閉館時間の30分前まで。火曜日は17:00まで(ただし、8月27日[水]は17:00まで、9月23日[火・祝]は22:00まで)
入場料金:[平日]一般:2,300円、高校・大学生:1,400円、シニア(65歳以上):2,000円、中学生以下:無料 [土・日・休日]一般:2,500円、高校・大学生:1,500円、シニア(65歳以上):2,200円、中学生以下:無料
※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00~22:00(※最終入館は閉館時間の30分前まで。火曜日は17:00まで(ただし、8月27日[水]は17:00まで、9月23日[火・祝]は22:00まで)
入場料金:[平日]一般:2,300円、高校・大学生:1,400円、シニア(65歳以上):2,000円、中学生以下:無料 [土・日・休日]一般:2,500円、高校・大学生:1,500円、シニア(65歳以上):2,200円、中学生以下:無料
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