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混沌とする社会にアートを拡散。時代を超えて響く世界観に没入

キース・へリング展 アートをストリートへ

2023年12月9日(土)から2024年2月25日(日)まで、森アーツセンターギャラリーで「キース・へリング展 アートをストリートへ」を開催中です。


1958年に米国ペンシルベニア州に生まれ、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツで絵画や映像、インスタレーションなど多様な美術表現を学んだキース・へリング。公共空間でアートを展開する方法を模索し、人種や職業などに関係なく多くの人が利用する地下鉄に注目。「ここに描けばあらゆる人が自分の作品を見てくれる」と、1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で、空いている広告板に貼られた黒い紙にチョークでドローイングする活動「サブウェイ・ドローイング」と呼ばれるプロジェクトを展開し、脚光を浴びました。

活動初期に描かれた「サブウェイ・ドローイング」。シンプルかつスピーディーに描かれた作品の数々は、多くのニューヨーカーの心と記憶に刻まれた。キース・ヘリング 《無題(サブウェイ・ドローイング)》 1981-83 中村キース・ヘリング美術館蔵

その後、キース・ヘリングは大衆にダイレクトにメッセージを伝えるため、ポスターという媒体を活用。題材は核放棄、反アパルトヘイト、HIV・エイズ予防、性的マイノリティのカミングアウトを祝福する「ナショナル・カミングアウト・デー」などの社会的なものから、アブソルート・ウォッカやスウォッチなどとのコラボレーション広告といった商業的なものまで多岐にわたります。

キース・へリングの代表作《アンディ・マウス》も多数展示。1986 中村キース・ヘリング美術館蔵

アートの力は人の心を動かし世界を平和にできるものだと信じていたヘリングは、ポスターだけでなく子どもたちとのワークショップや壁画など多彩な手法でメッセージを送り続けました。

アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなど稀代のアーティストとともに、カルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受けたキース・ヘリングは、世界中で壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に実施しました。

1990年にエイズによる合併症により31歳という若さで死去したキース・へリング。本展では、発光する作品、闇に浮かび上がる展示、80年代ニューヨークさながらの喧噪を感じさせる空間に、アイコニックなモチーフから大型作品まで、キース・ヘリングの世界観を体現する約150点が勢ぞろい。キース・へリングの10年あまりのアート活動の足跡を体感できる貴重な機会となっています。

※画像クレジット:All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
edit & write: yoko sueyoshi
会期:2023年12月9日(土)から2024年2月25日(日)
開館時間:10:00~19:00(金曜日・土曜日は20:00まで)
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:〒106-0032東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
入場料:一般、大学生・専門学校生2,200円、中高生1,700円、小学生700円(※すべて税込み)※事前予約制(日時指定券)

※主催者の都合により情報が変更になる可能性があります。最新の情報はイベントHPをご確認ください。
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